ぎっくり腰

ぎっくり腰は正式名称を「急性腰痛」と呼びます。

その場から動けなくなるほどの激痛を伴うため、仕事や日常動作に大きな支障が出てしまうことが考えられます。

ぎっくり腰では、なぜ突然強い痛みに襲われてしまうのでしょうか。

 

【筋肉の問題】

ぎっくり腰の原因として、「筋疲労」「筋緊張（血液循環不足）」が挙げられます。

前屈み動作やふとした動作で腰部に強い負荷が加わった際、硬くなった筋肉が引き伸ばされて損傷し、強い炎症が起きると考えられます。

「スポーツや仕事での身体の使いすぎ」「不良姿勢」「長時間の同じ姿勢」などが、筋疲労をためる要因として挙げられます。

その他、運動不足で筋の柔軟性が低下している場合も、日常動作で筋肉が損傷しやすくなります。

特に普段身体を動かしていない方が、準備運動もなしに急に動き出してしまうとぎっくり腰のリスクが高くなります。
また、体幹の筋力が低下している場合も、姿勢の崩れから腰部に負担がかかりやすくなります。

 

【関節の問題】

関節の病気で神経が刺激され、強い痛みを生じるケースも考えられます。

●腰椎椎間板ヘルニア

椎間板が後方に飛び出し、神経を圧迫、刺激したものになります。
ヘルニアの急性期には腰部に強い痛み、しびれを生じる場合があります。

●腰椎椎間関節症

椎間関節に起きた炎症によって周辺の神経を刺激し、強い痛みを生じたものになります。

ヘルニア、椎間関節症ともに日常動作での腰部への強い負担から引き起こされやすくなっています。

ぎっくり腰が起こってしまった際にまずどのような対処を行えば良いのか、あらかじめ知っていると急に症状が出た時も焦らずに対処できます。

また、ぎっくり腰を起こさないためには、どのような予防が効果的なのでしょうか。

こちらでは、ぎっくり腰の対処法・予防方法について詳しくご紹介していきます。

 

【ぎっくり腰は何日で治る？発症後の経過について】

ぎっくり腰は通常１，２週間、あるいは数週間といった期間で、痛みが自然と消失していくケースが多くなっています。

ぎっくり腰になった当日や直後の期間を「急性期」と言い、安静にすべき期間です。
まずは痛みが取れるまで適度に冷やします。
湿布やコルセットを活用するのも良いでしょう。

少しずつ痛みが取れてきたら、可能な範囲で動かしていく方が回復は早くなる傾向にあります。

回復のスピードは人それぞれで、症状の重さによっても異なります。
２，３日目で痛みが取れ始めたという方もいれば、なかなか痛みの取れない方もいます。

あまりにも長引くようであれば、医療機関や接骨院・整骨院などで適切な処置を受けることをおすすめします。

 

【ぎっくり腰の予防方法】

●ストレッチ、運動

ストレッチで血行を良くし、腰部に疲労がたまらないようにしましょう。
ぎっくり腰の予防には、「お尻まわり」「太もも」のストレッチが効果的です。
また、ウォーキングも循環の改善を期待できます。

●入浴

ゆっくりと湯船に浸かり全身の循環を良くすることで、腰の疲労が抜けやすくなります。
また、日常生活においてもなるべく腰を冷やさないように注意しましょう。

●体幹トレーニング

仰向けに寝ます。
両足を揃え、膝を伸ばしたまま足をあげさげすることで、骨盤を支える筋肉（腸腰筋）を鍛えることができます。

当院では、痛みのあるポイントやどのような動作の際に痛みがあるかなどを確認し原因を突き止めていきます。

直接痛みの元となっている部分にアプローチしたり、周りから負担を減らしたりすることで痛みの軽減を目指します。

その際に手技を使った施術や「CMC筋膜ストレッチ（リリース）」を行い筋緊張の緩和や、「骨格矯正」を行うことで根本改善を目指します。

また、日常生活の改善アドバイスも行っています。

 

【ぎっくり腰に対する施術方法】

■ハイボルト療法

ハイボルト（高電圧）の電気刺激を身体の深部組織に到達させる療法です。
炎症抑制、痛みの緩和が期待できるため、痛みの強い時期におすすめな施術です。

 

■経穴（ツボ）へのアプローチ

経穴（ツボ）に刺激を与えることにより、緊張し硬くなった筋肉を緩めて血行の促進を目指します。
除痛効果だけでなく、他の施術の効果を持続させる効果も期待できます。

 

■テーピング

筋肉の動きを正常にするテープ、筋力バランスを整えるテープ、関節の補強と固定するテープなど目的によって使い分けて施術を行います。

 

■骨格矯正

骨盤のズレや背骨のゆがみを本来の状態に戻し、血液・リンパ・神経の流れ、動きを整え、身体の自然治癒力を高めていくことを目指します。
慢性的な「肩こり」や「腰痛」などに効果が期待できる施術です。普段の姿勢改善をしたい、慢性的に疲労を感じるといった方におすすめな施術です。

 

■CMC筋膜ストレッチ（リリース）

筋肉を包んでいる全身に張り巡らせている筋膜にアプローチしていきます。
癒着している筋膜を剥がしていくことで症状の緩和を目指します。

 

■カッピング

透明なカップの球を使用した施術です。
皮膚を吸引して持ち上げることにより皮膚と筋肉の間の血液循環の促進をさせ、筋肉を緩めていきます。
コリ過ぎてガチガチだなと感じている方や運動前後のケアにおすすめの施術です。